念流について1 念流剣術とは?

歴史・地理

こんにちは!

いかがおすごしでしょうか?

兵法の三大源流について念流、神道流、陰流等がよく挙げられる。この中で神道流や陰流は割りと詳しい解説をあちこちで見ることができると思うが、先に挙げた念流についてはどうだろうか。

念流はもともと念阿弥慈恩(ねんあみじおん)という禅僧によって創始されたとされ、その幼少期頃に鞍馬山にて奇怪な者と会って優れた術を教わったという伝承があり不明な部分もある様だ。

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1.はじめに

念阿弥慈恩自身は相馬四郎義元と言い、相馬左衛門尉忠重の子息という事になっているので身元もある程度特定でき、その存在自体は特に疑念を持つに至らないと思われるが、ここでは「念流」という剣流派とその周辺事情について語りたい。

2.念流の系統に属する剣術流派を見ていこう!

2-1.念流の系統に属する剣術流派はいろいろあるがまずはその発端から

とするとやはり比較的不明な部分が有る事も否めないと思う。ところで念流には2通りの流れがあるとされる。1つは応仁の時代、臨済宗の僧上坂半左衛門安久が太刀先を操り一念をこめる剣術極意に達して創始したとされる流派であり、

後に正法念流・奥山念流などに分派していったといわれる。もう 1つは前述した禅僧慈恩が京都の鞍馬山で剣術を学び創始したといわれる流派である。

しかしこれには諸説あり、元々1つであったとか、念阿弥慈恩の弟子筋に上坂半左衛門安久がいて後に興した流派と同名であったという見解もあるようだが定かではない。

ちなみに念阿弥慈恩が興した方は別名、念阿弥流や慈恩流とも言われる。念阿弥慈恩3代目の弟子に小笠原東泉坊甲明(おがさわらとうせんぼうこうめい)という剣士がいるが、

伝授の体系を『念流正法兵法未来記(しょうぼうへいほうみらいき)』入門巻・獅子巻(ししのまき)・虎之巻(とらのまき)・象之巻(ぞうのまき)・龍之巻(りゅうのまき)の5巻にまとめ上げたとされる。

2-2.馬庭念流の強さを伝えるその「開祖」とは?

後に1578年(天正6)に弟子筋の6代目に当たる小笠原左衛門尉氏重(さえもんのじょううじしげ)の伝授を受けた越前白山の友松六左衛門氏宗(ともまつろくざえもんうじむね)並びに清三入道偽庵(せいさんにゅうどうぎあん)は諸国を遊学中、

上州多胡(たご)郡馬庭(まにわ)村(現在の群馬県高崎市辺り)の郷士樋口又七郎定次(ひぐちまたしちろうさだつぐ)に会い、その真摯な修行に対し1598年(慶長3)奥義を伝授している。この定次が馬庭念流の開祖とされる。

3.おわりに

尚、古流に基づき、型を重点に心身の鍛練を目的に練習を行っているようで、現在も、血判にて入門することになっている様だ。話を元に戻そう。

では念流の発祥はどこであろうか、それは宮崎県日南市宮浦と言う場所とされている、JR日南線の伊比井駅から南に約10km足らずの道を行くと日向灘に突き出した鵜戸﨑に鵜戸神宮という神社がある。

駐車場脇の参道を進むところに「剣法発祥乃聖地」と刻まれた2.5mほどの石碑が建っている。

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