こんにちは!
みなさん如何お過ごしでしょうか。
スマホやテレビから突然流れる「あの音」。
緊急地震速報が鳴ると、不快感を受ける人もいますよね。
そもそも緊急地震速報って、どんな時に流れるのでしょう?
今回は、今起こるかもしれない静岡の地震などと一緒にご紹介します!
1.はじめに
緊急地震速報って、なんでしょうか。
緊急地震速報(警報)は、気象庁が平成19年10月1日から発表を始めたサービスです。
緊急地震速報には、大きく分けて「警報」と「予報」の2種類があり、「警報」の中でも特に予想震度が大きいものを「特別警報」と呼んでいます。
ここでは「警報」「予報」「特別警報」すべてをまとめて「緊急地震速報」と呼んで説明します。
気象庁が緊急地震速報を発表する条件とはなんでしょうか。
気象庁は、次のような条件の時に緊急地震速報を発表しています。
「地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と予想された場合」
確かに、震度5程度の大きな地震が今からやってくることが少しでも早くわかれば、心構えが違いますよね!
ちなみに、なぜ2点以上の場所で観測するのかというと、地震計のすぐ近くへ落雷などがあったとき、1か所の地震波では誤報となる可能性があるのでそれを避けるためだそうです。なるほど!
2.「緊急地震速報、今鳴った?」その時…。静岡の例を考える
2-1.なぜ、緊急地震速報は今から地震が起こると予想ができるの?
気象庁のHPでは、このように説明しています。
”地震が発生すると、震源からは揺れが波となって地面を伝わっていきます(地震波)。
地震波にはP波(Primary「最初の」の頭文字)とS波(Secondary「二番目の」の頭文字)があり、P波の方がS波より速く伝わる性質があります。
一方、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波です。
このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせることが可能になります”
緊急地震速報は、地震が起きる前に予想して知らせてくれるものだと思っていましたが、起こった地震の最初に伝わるP派を検知して、素早く知らせてくれていたのですね!
そこで、今も地震は起きている?のでしょうか。
緊急地震速報が鳴らなくても、日本のどこかでは今も地震が起きていたりしますよね。
そうした地震の発生を素早くとらえる観測体制として、全国には約690箇所もの気象庁による地震計・震度計があります。
加えて国立研究開発法人 防災科学技術研究所の全国約1,000ケ所の地震観測網も利用しています。
多くの観測点データを活用することで、小さな地震でも素早く察知できるというわけです!
これまでに発表した緊急地震速報(警報)一覧はこれです。http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/pub_hist/index.html
地震情報はこれです。
https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/
参考にしてみて下さい。
2-2.静岡の地震の特徴は?
静岡県に被害を及ぼす可能性のある地震は、主に「海溝型巨大地震」と呼ばれる相模・駿河・南海トラフ沿いで発生する地震と、陸地の浅い場所で起こる地震とに分かれています。
県全域も「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されていて、静岡市・浜松市・沼津市・熱海市などの21市町は「南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域」に指定されています。
静岡の緊急速報メールって、なに?と考えるとどのようなことが見えてくるでしょうか。
静岡市HPでは、緊急速報メールについてこのような記載があります。
”緊急速報メールは、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイル各社の災害情報伝達手段で、静岡市内の携帯電話基地局エリアの範囲内に滞在する、緊急速報メール受信機能を持つ携帯電話に情報を配信するシステムです。(NTTドコモでは「エリアメール」と称します。)”
・携帯電話画面に自動表示し、専用の着信音でお知らせ。(ただし圏外や通信中の場合は受信できない)
・受信料無料
・面倒な登録なし。配信エリア内の対応携帯電話へ配信する形みなので、配信エリア内では市外の方も受信可能
・静岡市の配信エリアは葵区、駿河区、清水区の3地区で、原則として情報の対象地区ごとに配信
そんな特徴があります。
そして、静岡では気象庁配信の緊急地震速報のほかに、静岡独自のメール配信も行っていました!
3.おわりに
如何だったでしょうか。
静岡県では緊急地震速報のほかに緊急速報メールで地震をお知らせするサービスが行われており、対象の地域では市街の人たちも利用できます。
緊急速報メール受信機能を持つ携帯電話をお持ちの人は、配信エリア内であれば、緊急地震速報と緊急速報メールどちらの早期お知らせサービスも受けることができます。
緊急地震速報の「あの音」を聞くことのない生活が理想ではあるけれど、万一の地震に備える心構えの為にも、とても役立つシステムでした!
出典:
国土交通省気象庁HP https://www.jma.go.jp/jma/index.html
静岡市HP https://www.city.shizuoka.lg.jp/index.html
日本気象協会公式HP https://tenki.jp/
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